今からちょうど1年前、森林インストラクター資格試験の勉強を開始しました。
これから受験を考えている人の参考になればと思い、私が行った勉強方法などを記載しておきます。
受験の動機
この資格を取得しようとした動機は一つではありませんが、主な動機としては会社人を引退した時に何かしらの武器を持っていたいと考えたことです。
老後の収入を確保したいというわけではなく、ずっと会社人間としてやってきて、いざ定年となった後に何ができるか、何をしていいか困らないようにするために何かしらの資格を手にしておきたいと思ったことが大きな理由です。
学がない上に勤勉さも持ち合わせていない私にとって、あまりハードルの高い資格はそもそも選択肢には入りませんでした。森林インストラクターの試験が簡単ではないということは調べていくうちにわかったことですが、田舎に生まれ、田舎に育ち、常に自然が身近にあった私にとっては、自然環境に関する資格であれば興味を持って準備に入れるのではないかということでこの資格を受験することにしました。
受験に向けての勉強内容
先に述べておきたいことですが、私は自然が好きで山歩きもしますが、専門的なものも持ち合わせていなければ、森林インストラクターに類する活動は行ったことがありません。
・全国森林レクリエーション協会主催の森林インストラクター養成講習→未受講
・各地域会主催の養成講習→未受講
・森林インストラクター主催の野外活動やボランティア→経験なし
・子供向けの野外活動のボランティア→経験なし
上記に関しては受験を終えるまで未受講、未経験のままで、ある意味裸一貫で森林インストラクター試験の準備を開始しました。
私は経験していないので正確には語れませんが、全国森林レクリエーション協会の養成講習や各地域会の養成講習などを受講しておくと幾分か試験に楽に臨めるのではないかと思います。とにかく範囲の広い当試験において、勉強するポイントを学べるというのは相当な武器になるのではないかと考えます。
そういったこともありますので、日程や金銭的に余裕があれば、各会が主催している講習会には参加した方がスムーズに合格の道が開けるのではないかと思います。
それでは本題に入っていきます。
勉強の大まかな流れ
私が実施した勉強の大まかな流れを記載しておきます。
①森林インストラクター養成講習テキストを読む
②過去問を解く
③空き時間に関連書籍を読む
大きく分けるとこの3つです。一つずつ紹介していきます。
①森林インストラクター養成講習テキストを読む
このテキストは前述した全国森林レクリエーション協会主催の森林インストラクター養成講習で使用するテキストです。森林インストラクター試験に必要な情報載っています。森林、林業、森林内の野外活動、安全及び教育の試験科目毎に章が分かれていますので、資格試験の基礎になると言えると思います。
森林の分野においては、生態系や動植物、物質循環など中学理科や高校生物で触れた内容も出てきます。森林の法令では森林に関する計画や基本制度について触れられています。馴染みがないので読んでいて眠くなることもあります。
林業については、施業だけではなく、人と森林との関わりから学べます。個人的には読み物としてとても楽しく読めました。施業に関しては山歩きの中で目にしてきたものが情報として結びつくなど、興味をそそる分野だったと言えます。
森林内の野外活動と安全及び教育は、森林インストラクターとして活動が始まった時に役に立つ内容ではないでしょうか。受験勉強の段階では中々イメージしづらいですが、興味を持っておくといいと思います。
このように、森林インストラクター養成講習テキストについては受験対策や森林インストラクターの入り口に位置付けられると思います。このテキストを楽しく読めるかどうかで、知識の入り方も変わるのではないでしょうか。
②過去問を解く
実際の試験対策で一番効果的なのがこの方法です。
大きなメリットとしては以下のことが挙げられます。
・資格試験における各科目の構成が掴める
・類似した設問に回答できることで正答率が上がる
・現段階での知識レベルが測れる
・記述式の設問に慣れる
この試験は400ページ以上ある森林インストラクター養成講習テキスト+αという広い範囲の中から、決して多くはない問題が出題されます。つまりヤマを張っても当たりにくいと言えるのではないでしょうか。過去問を繰り返し解くことで出題傾向や構成が掴めるので、ヤマを張らずに試験に臨むことができるようになります。あとは単純に知識がつきます。
記述式の設問についてはどのようにするのがいいか、一概に言えない気がします。とりあえず答えを読むだけでも、どのような答え方をすればいいか参考になると思います。森林インストラクター養成講習テキストに書いてあった内容が引用できることもあるので、合わせて学習すると良いと思います。
過去5年分あれば十分だと思いますが、多くてもマイナスになることはないと思います。
③空き時間に関連書籍を読む
幸い?にも私は通勤時間が1時間くらいありましたので、その時間使って森林に関する書籍を何冊か読みました(読んだ書籍は今度紹介します)。
やはり森林に対する興味があることが大切だと思います。興味を持って本を読んでいると、自然と言葉とその意味を理解しますし、そこからさらに関連用語への興味も広がります。森林インストラクター養成講習テキストや過去問だけでは得られない知識も補完することができ、試験対策はもちろん、資格取得後にも活かせると思います。
今回は森林インストラクター資格試験の準備その一として、私が行った準備を紹介しました。ほとんどの人が同じような準備をしているのかなと思います。
これに加えて、森林インストラクター養成講習や各地域会が主催している養成講習や森林インストラクター主催のイベントに参加することで興味や知識が深められると思います。
そのほかの情報についても随時更新していこうと思います。