Nature never deceives us

自然は決して我々を欺かない

ブログを開始するにあたって

Nature never deceives us; it is always we who deceive ourselves.

自然は決して我々を欺かない。我々自身を欺くのは、常に我々である。 ルソー


ブログのタイトルに使わせてもらっているこの言葉は、フランスの哲学者、ジャン=ジャック・ルソーによるもの。

深く考えずに言葉の通り受け止めることもできるが、これから自然環境の中に活動の場を求めていくつもりの私としては、解釈の是非はともかくとして、自然との向き合い方の一つの軸としてこの言葉を念頭に置いておきたいと思う。

 

人間社会で生活を営む以上は、善悪の程度はあるにせよ自分自身や他人を欺いて生きていくことになる。これは避けられないことのように思う。


しかし、理想としては自分にも他人にも正直でありたいと願う。実践するのは難しいが、その一つの方法として、我々を欺かない自然というのがキーワードになるのではないか。


自然に深く触れたことのある人は体験したことがあるかもしれないが、自然を通して自分自身を見つめている瞬間が訪れることがある。自然へ影響を与える側の自分を客観的に見るわけではなく、自然の中に存在する自分を自然を通して確認する瞬間だ。

f:id:ikkei66:20240104183241j:image鹿の目を通して自分を感じる瞬間


この瞬間だけは、我々自身が我々自身を欺かない自然の一部になれている気がする。まるっきり実生活に活用できるというものではないが、こうした感覚を自分のものにすることで、社会性が成熟する以前の、より原始的な自然の一員であるヒトとしての目線を持つことができ、自分自身や他人を欺かない存在に近づけているのではないかと思う。


まだまだ未熟で若輩者ではあるが、ある程度の年月を社会の波に揉まれてきた身としては、残りの半生は好まない社会より好む自然の中で消費していけたらと考えている。